3つの痺れの原因が・・・・・
いつも来ていただいている女性なのですが、最近引越しをされ荷物を沢山持ったせいか、
左手の小指と薬指が痺れているとの事、それに肘の内側も痛いという事でした。
検査の結果、長掌筋(ちょうしょうきん)という手首を曲げる筋肉の不具合により、
手首の神経を通る管、手根管が圧迫される手根管症候群が原因でした。
テーピングで痛みと痺れは直ぐ取れました。
しかし、その後肩こりの施術をしていて肩甲骨をほぐしている時にまた痺れが出ました。
痺れは肩甲骨を解している間だけで直ぐに治まりましたが、という事は、
この方は肩頚腕(けんけいわん)症候群の気もあるのです。
右肩甲骨は前屈みになっている事が多いと肩甲骨自体に痺れが出るそうですが、
左肩甲骨はそれ自体にではなく、指先の方に痺れが出やすいという事になります。
たまたま、前腕部の状態が悪かったので、指先にまで痺れが出たのでしょう。
元々最所にお見えになった時は、両手の親指・人差し指に痺れが出ていて、
それは胸郭出口症候群、つまり第1肋骨に繋がっている首の筋肉の不具合によって
上腕神経が圧迫されていたのですが、今回の事によって背中側も圧迫されやすい、
という事が判明しました。
手根管症候群は直接的に上腕神経との係わりはありませんが、
肩頚腕症候群と胸郭出口症候群は密接に関係しています。
とにかく、この女性の場合は首や肩甲骨の状態を良くしておく必要があります。